【Linux】kdumpの出力先をデフォルトから変更する方法

kdumpの出力先をデフォルトから変更する方法
この記事を読むと・・・
kdumpの出力先を変更する方法が理解できる

OSのバージョンによって出力結果に若干の違いがある可能性があります。

目次

kdumpのデフォルトの出力先

kdumpの設定は/etc/kdump.confで確認できます。
kdumpの出力先はpath /var/crashに記載されている通り、/var/crashに出力されます。

# cat /etc/kdump.conf | grep -v ^# | grep -v ^$
auto_reset_crashkernel yes
path /var/crash
core_collector makedumpfile -l --message-level 7 -d 31

kdumpの出力先を他のローカルディレクトリーに変更する方法

例では、kdumpの出力先を/usr/local/dumpに変更しています。

STEP
出力先として使用するディレクトリーを作成する

mkdirコマンドを実行し、ディレクトリを作成します。

# mkdir -pv /usr/local/dump
mkdir: ディレクトリ '/usr/local/dump' を作成しました
STEP
kdumpの出力先を変更する

vi /etc/kdump.confコマンドを実行し、
デフォルトの記載であるpath /var/crashpath /usr/local/dumpに変更することで出力先を変更できます。

# vi /etc/kdump.conf
~略~
path /usr/local/dump
~略~

kdumpの出力先を別のディスクに変更する方法

例では、以下の条件でkdumpの出力先を変更しています。

<条件>
ボリュームグループ名(VG):VG01
論理ボリューム名(LV):lv_dump
LABEL:/dump
ファイルシステムタイプ(FS):xfs
マウントポイント:/dump
kdump出力先:/dump

STEP
ファイルシステムがマウントされていることを確認する

dfコマンドを実行し、マウントされていることを確認します。

# df /dump
ファイルシス             1K-ブロック  使用  使用可 使用% マウント位置
/dev/mapper/VG01-lv_dump     2082816 47628 2035188    3% /dump
STEP
論理ボリュームにラベルが付けられていることを確認する

blkidコマンドを実行し、ラベルを確認する。

# blkid /dev/mapper/VG01-lv_data
/dev/mapper/VG01-lv_dump: LABEL="/dump" UUID="80171b08-4f92-479a-977d-5e209befc747" TYPE="xfs"
STEP
kdumpの出力先を変更する

vi /etc/kdump.confコマンドを実行し、
デフォルトの記載であるpath /var/crashpath /に変更後、
ダンプターゲットとして、xfs LABEL=/dumpを追加することで出力先を変更できます。

  • /etc/kdump.conf でダンプターゲットを指定すると、pathは指定されたダンプ出力先に対する相対パスになります。
    (例)ダンプターゲットのマウント先が/dumpでpathに/dumpを指定した場合は /dump/dump に出力されます。
  • /etc/kdump.conf でダンプターゲットを指定しない場合、パスはルートディレクトリーからの絶対パスを表します。

LABEL または UUID を使用してストレージデバイスを指定することが推奨されています。
/dev/sda3 などのディスクデバイス名は、再起動すると名前が変更される可能性があります。

# vi /etc/kdump.conf
~略~
xfs LABEL=/dump
path /
~略~

kdump出力例

kdumpの出力先を変更後、
デフォルトの出力レベルで実際にカーネルクラッシュをさせると以下のようにクラッシュダンプされます。

# tree /dump
/dump
mqq 127.0.0.1-2023-11-11-12:39:06
    tqq kexec-dmesg.log
    tqq vmcore
    mqq vmcore-dmesg.txt

1 directory, 3 files
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