この記事を読むと・・・ |
---|
ユーザーにパスワードを設定する方法が理解できる |
目次
パスワード設定コマンド
パスワードを設定するコマンドとしてはpasswd
とchpasswd
があります。
本記事ではパスワードを設定する方法としてchpasswd
コマンドを例として紹介します。
パスワードをコマンド履歴に残してもよい場合
chpasswd
コマンドに「ユーザー名:パスワード」を標準入力させることで、パスワードを設定することができます。
ただしこの場合、コマンドでパスワードを使用しているため、history
コマンドでコマンド履歴を確認すると、設定したパスワードが確認できてしまいます。
# echo "testuser01:P@ssw0rd" | chpasswd
# history | grep chpasswd
63 echo "testuser01:P@ssw0rd" | chpasswd
パスワードをコマンド履歴に残さず設定する場合
chpasswd
コマンドに「ユーザー名:パスワード」を記載したリストファイルを標準入力させることで、
パスワードを設定することができます。
パスワードを設定したいユーザーが複数いる場合は、リストファイルに対象のユーザーの数だけ追加すればよいです。
この場合、ユーザーに設定するパスワードはリストファイルに記載されているため、history
コマンドでコマンド履歴を確認したとしても、設定したパスワードが特定されることはありません。
# cat /tmp/pwchange.lst
testuser01:P@ssw0rd
testuser02:P@ssw0rd
# chpasswd < /tmp/pwchange.lst
# history | grep chpasswd
69 chpasswd < /tmp/pwchange.lst